笑いのツボが一緒なところが好きです
――仲が良さそうなのでお伺いしますが、お互いの好きなところはどこですか?
相田 好きなところですか(笑)。
小宮 僕は、笑いのツボが一緒なところが好きです。
相田 あー。笑いのツボが一緒って、かなりウェイトを占めますね。この世界で仲良くやっていくには。
小宮 趣味とか好きなものは真逆なほうが話はたいてい広がりますけれども、コンビ芸はツボが同じほうがやっていきやすいと思います。ダウンタウンさんは性格がSとMのお二人ですけど、笑いのツボは一緒で、凸凹のありようが理想的というか。
相田 まあこの喋り方なんですかね、小宮の好きなところは。しょっちゅう舞台でも噛むんですけど、同じことが2度できない人なんですよ。だから同じネタをやってても、毎回新鮮(笑)。過去に2回あったんですけど、僕、小宮が噛んじゃったのにハマっちゃって、漫才できなくなったことがあるんですよ。お客さんは最初、僕と一緒に笑ってるんですけど、1分くらいしたらだんだんお客さん、飽きてきちゃって。でも、俺はおかしくておかしくて。
小宮 お客さんが引いちゃっても、相田がずっと笑ってる。なんかそれを横で見てると、普通にうれしいっちゃ、うれしかったですよ。
◆ブレイクのきっかけ「小宮の大怪我」とは何だったのか? 後編(http://bunshun.jp/articles/-/8260)に続く
さんしろう/1983年生まれの相田周二(あいだ・しゅうじ)、小宮浩信(こみや・ひろのぶ)によるコンビ。2005年結成。マセキ芸能社所属。レギュラーを務める「三四郎のオールナイトニッポン0(ZERO)」は放送4年目を迎えた。
写真=山元茂樹/文藝春秋