芸歴13年を迎えて、テレビにラジオに休む間もない売れっ子になった漫才コンビ・三四郎。その大きなターニングポイント“相方・小宮の大怪我”の真相とは、そして“相方・相田の「つらいお笑いはもうしない」宣言”とは何だったのか。お二人に本音を語っていただきました。(前編 http://bunshun.jp/articles/-/8259 より続く)

三四郎・小宮さん(左)と相田さん

「結成13年」という時間を重く感じるとき

――1983年生まれの同級生のお二人が、2005年にコンビを結成されて13年。「先輩」になったと感じることも増えてきたんじゃないですか?

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小宮 久々にライブに行くと後輩ばっかなんです。毎月25本ライブに出ることをノルマにしてた昔は、先輩の名前を覚えるのに苦労してましたけど、今は逆に後輩の名前が覚えられない。ただ、それよりも「結成13年」という時間を重く感じるのは、周りの同期や先輩で、この業界を辞めて行く人がどんどん出てきたことですね。

相田 たしかに同期、けっこう辞めちゃいましたね。それなりの期間を経ないと自分たちの力不足は認められないわけで、それが13年という時間なのかなと。

小宮 養成所の同期は60組120人くらいいたんです。でも、もう50組は辞めていなくなりました。舞台に立たないまま辞める人、世間に知られることなく辞める人がほとんどですけど……。あとはまあ、後輩におごる回数が増えてきたから、先輩になったなあって思うことは増えました。

 

おごるのやだから、わざと1駅エリアをずらして飲むみたいな

――芸人の世界って、後輩には必ずおごる文化があると聞いたことがあるんですが。

相田 ああ、たぶん会社によると思います。吉本さんだと、別のテーブルに後輩がいても、全部会計持たなきゃならないって聞いたことあります。借金してでもって(笑)。

小宮 そういうものなのかなって思ってたので、売れる前、お金ないんですけど後輩を何人か引き連れて居酒屋に行ったら、別のテーブルに後輩見つけたことがあって。これはヤバいと危機感を感じて店をそっと出たことがあります(笑)。

相田 なので先輩になってくると、若手芸人がいそうな店に行くのを避けるようになります。わざと1駅エリアをずらして飲むみたいな。

 

小宮 若手のSNSとかも参考になるんですよ。「ここで飲んでまーす」とか写真あげるでしょう。だいたい分かるんですよ「あの居酒屋だ」って。そこは行かないようにする。