2017年6月に左脳室内出血と診断された、お笑いトリオ“安田大サーカス”のHIRO(48)。治療後に故郷・和歌山で休養しながら100キロの減量に成功し、以降は和歌山を拠点に活動している。

 そんな彼に、セカンドキャリアについての考え、パートナーの有無、父親と兄の病気などについて、話を聞いた。(全3回の3回目/最初から読む)

安田大サーカスHIROさん

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——和歌山に移住してから、セカンドキャリアやセカンドライフについて考えていますか。

HIRO 第2の人生として、和歌山を盛り上げたいというのはあります。和歌山がほんまに活気がないので。イベントに立つだけじゃなくて運営側に回ったりもしますし。

 和歌山ってまず人が少ない。そして、企画があまりうまくない。前にやったイベントは、バイクのイベントなんですけど、市は300台ぐらい来たらいいなっていう考えやったんですけど、1000台以上来たんです。読めてないんですよ。

 キッチンカーも1台だけだったんですけど、それもコーヒーのキッチンカー。いちおうご当地のカレーも作ってあったけど、300食だけだからぜんぜん足りない。会場からコンビニも40分くらいかかるんです。そういうのを見ているともっとうまいやり方があると思うので、僕も企画から入っていけたらと思って。

「東京の敷金礼金だけで家買えるやんと思っちゃう」

——話がズレますけど、和歌山の生活費ってどんなものです?

HIRO 東京と比べたら、和歌山は10分の1とまでは言えへんけど、そのくらいです。

 東京は家賃が高いので。そのぶん、収入もあると思うんですけど。それでも、東京は高すぎますよね。和歌山やったら、東京の敷金礼金だけで家買えるやんと思っちゃうので。

 それもふくめて、和歌山はほんまに気持ちいいぐらい最高ですね。

——食費も安いですか。

HIRO そうですね。知り合いに言うたらマグロとかもタダでくれますし。みかんとかも段ボールで家に勝手に送られてくるんですよ。だから、そんなに食事に困ることはないですよね。それは田舎の特権ちゃいます?

 東京で疲れたら、和歌山で田舎暮らしもええと思いますけどね。

——東京のにぎやかさが恋しいとか、そういうのは別にないですか?

HIRO また遊びには行きたいなと思います。すしざんまいとか行きたいですね。あと、六本木のつるとんたんとか。まあ、基本的にはご飯のためですね。