マイラを見た子供たちの反応は…

 ジェイミーの子供たちを養子にする手続きを進める中、子供たちにも会いに行った。マイラが立ち上がって歩くところを最初に見たのは子供たちだった。その時のことをこう回想している。

「子供たちは、私が歩くところを見ただけで喜んでくれました」

 子供たちの存在が生きるモチベーションになったというマイラ。そんなマイラを子供たちはこう呼んだ。

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「お母さん」

 マイラは800ポンド(約360キログラム)の大きな肉塊を失った。しかし、それ以上に、マイラの心が得たものは大きかったのかもしれない。

マイラは残された子供たちの「お母さん」になった(写真:Paylessimages/イメージマート)

Facebookに残されたメッセージ

 体重を200ポンド(約90キログラム)近くにまで落とすことができたマイラは、減量後、どんな生活を送っていたのか? 

 マイラのFacebookページを見ると、厳しいトレーニングを続けていたことがわかる。

「早歩きとスクワットを20回ずつ4セット、腹筋、ブリッジ、階段の昇降2回に1時間かけたわ。自分を愛しているからこそ、ダイヤモンドのように輝くこんな結果が得られるの!!!  少しずつ朝のワークアウトに取り入れていて、今日は階段を上るようになったわ!!! 疲れ果てているけど、週末以外、毎朝2時間、ワークアウトをするのが目標よ。大切なのは決意、継続性、そして何よりも“やりたい”ということ!!!」

 自身の写真も数多く掲載されている。2013年には、9年ぶりにジーンズを穿けたと画像つきで投稿している。2015年には、ワンピースのサイズが18号から14号になったことを知らせる投稿もある。減量のビフォー、アフターの画像も掲載されている。

 投稿で訴えているのは、自分を信じて立ち上がり、チェンジすべく行動すること。

「今の状況が気に入らないなら、立ち上がって何かを変えようよ。たとえ誰もあなたのことを信じてくれなくても、気にしないで。最後は、あなたが自分を信じなきゃ。私が伝えたいのは、暗闇から強さを得て、美しさが生まれ、そして、翼を広げて飛び立つということ。原点を忘れないで。なぜって、それは自分の人生の目標を思い出させてくれるから」

 そんなマイラの投稿には多数のコメントが寄せられている。

「あなたは奇跡を起こしたわ」、「あなたの言葉に感謝しています。今は本当に落ち込んでいますが、あなたの言葉のおかげで本当に良い夜になりました」、「インスパイアされました」、「人生は希望を持って、諦めないことが大切なのね」、「素晴らしい。あなたを誇りに思う」。

 2024年2月、マイラは旅立ったが、今も、そしてこれからも勇気を与え、人々を鼓舞し続ける。

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