小川晶・前橋市長(42)による市役所幹部との「ラブホテル密会」問題に揺れる前橋市政。市議会が3日、「進退を速やかに決断して」とする申し入れを小川市長に行う一方で、「市長は内部リークで攻撃された」と唱えて異彩を放つ市議が――。

市議会への説明に臨んだ小川市長 ©︎時事通信

 10月2日に行われた市議会への説明会は「文春オンライン」でも報じたように冒頭以外、非公開だった。この説明会で市長へ質問をした議員のひとりが、一人会派「なないろ」の入澤繭子市議だ。

「車種及びナンバーについては記録しております」

 説明会では各会派から質問があった。例えばラブホテルを使用したことについて見解を問われた小川市長は、「“相談場所”として誤った選択をしたことで、結果として大きな誤解を生んでしまったこと、私の判断が身勝手であったこと、公人としての自覚が足りなかったことについて、本当に申し訳ないと思っています」と回答。他にも、市長の進退や市政運営への影響などについて質問が相次いだ。

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 そんな中、入澤市議はこんな趣旨の質問をしていた。

「尾行していたとされる市の関係者の情報は把握しているのか」

入澤繭子市議 立憲民主党HPより

 市長は主にこう回答。

「公用車を尾行された事案は把握しており、当該車両の車種及びナンバーについては記録しておりますが、市の関係者であるか否かを含めて特定はしておりません」

 すでに「週刊文春」をはじめとするメディアでは、夫と小川市長との関係を疑った“奥さま探偵団”による調査の結果、夫とは別の市幹部との逢瀬が判明し、ラブホ密会が暴かれた――との経緯を報じている。「市の関係者」の尾行とは、一体何をさしているのか。

「入澤市議は2020年に前橋市議補選で2万3000票以上を得てトップ当選。現在3期目の女性議員です。議員になる前は自営業で、こども食堂やキッチンカー事業なども手掛けていました。無所属の一人会派ですが、選挙では立憲民主党の推薦を受けています」(全国紙記者)