「♪夢の〜坂道は〜」のワンフレーズを聞けば、あの頃がよみがえる人も多いはず。放送から50年を迎え、映画化にコンサートにと今目が離せない「俺たちの旅」。皆が憧れた“カースケ”こと中村雅俊さんのご登場です。

 

(なかむらまさとし 1951年生まれ。宮城県出身。74年ドラマ「われら青春!」で主役デビュー。監督を務めた映画『五十年目の俺たちの旅』が来年1月9日に公開予定。「俺たちの旅五十周年スペシャルコンサート」は来年1月13日に大阪、1月22日に東京にて追加公演が決定。)

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阿川 ドラマ「俺たちの旅」が放送から50周年を迎え、映画化するそうで。これまでも10年後、20年後、30年後とそれぞれスペシャルドラマになってきたんですよね。

中村 そう。だけど40年後はなくて。

阿川 なぜなかったんですか。

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中村 2012年に監督の斎藤光正さんが亡くなられたんです。でも、今回は脚本家の鎌田敏夫さんが「やろうよ」と言い出したんじゃないかな。

阿川 鎌田さんは今88歳だとか。

中村 だけどすごく元気ですよ。お酒も結構飲むし。

阿川 中村さんは映画化の話を聞いた時、どう思ったんですか。

中村 俺としては、また楽しい仲間と一緒にやれるのかとやぶさかではなかったです。

阿川 「俺たちの旅」はカースケ、グズ六、オメダの大学生3人の日常を描いた青春群像劇。グズ六役の秋野(太作)さんのコメントによれば、旧シリーズの出来が良いあまり映画化に積極的ではなかったからか、撮影ギリギリになって、「出る気がありますか? なければグズ六は死んだ事にします」とオファーが来たとか。

中村 秋野さんは「50年も経って今さら『俺旅』もねぇだろ。こけたらどうするんだ」と言ってたんです。でもそれは愛情の裏返しでもあって。まあ素直じゃないんですよ(笑)。

阿川 天邪鬼なのね。オメダ役の田中健さんは?