Xで10万人以上のフォロワーを持つ「給与明細買取屋さん」。2021年に活動を開始し、これまで4年間で約1100人の給与明細を買い取り、令和の知られざる給与事情をXとブログで明かしてきた。
「高級ソープで働く女子大生」や「1日3~4時間労働で年収2000万円超」など、いくつもの衝撃的な給与明細を買い取ってきた給与明細買取屋さんに、これまで見てきた中で、特に印象深いものを聞いた。(全3回の3回目/最初から読む)
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パパ活女子から反論を食らった「60代パパ」
まずは「低収入で印象的だった人」から。最初に挙がったのは「パパ活で失った青春を取り戻そうとしてる定年退職済じじい(60代前半で年収290万円)」だ。
この男性は、60代前半で定年退職済み。副業の不動産賃貸収入と個人年金収入を合わせて、年収は290万円だ。風俗通いとパパ活に退職金と預貯金を全振りし、男性としての現役期間を終えるまで、こうした活動に勤しむという姿が印象に残っているという。
「60歳以上の男性の健康状態や、パパ活のパパ側の視点を知ることができたのはおもしろく、自身の将来の参考にもなるなと思いました。
この男性は『パパ活女子の中には、食事やお出かけ、ベッドまで1日を一緒に楽しみたいと思う人がいる』と話していましたが、そうした内容を私がXに投稿したところ、パパ活女子からのコメントは辛辣で『そんなの、演技に決まっている』といった冷ややかな内容が大半でした」
次いで挙がったのは「ADHDでうつ病だったから障害年金申請したら一撃で過去分320万もらえた女(バイト年収85万で障害年金88万)」。年収85万円だったフリーター女性が、障害年金の申請により約330万円が支給されたというレアケースだ。
彼女は「ADHD(注意欠如・多動症)」の発達障害と「うつ病」を併発しており、精神障害者手帳3級を取得している。過去に、給与明細買取屋さんが紹介した「SMクラブでハード系を売りにしてるADHD女王様(障害年金120万円とSMクラブ75万円でFIRE状態)」という投稿を見て障害年金を申請したところ、約4年分がさかのぼって支給されたという。
これには給与明細買取屋さんも「驚いた」と話す。「低年収で障害を抱えた人にとって、こうした情報は助けになる」として、給与明細の買い取りを決めたそうだ。

