釣銭機のメーカーで技術職として働く男性は、本業が「ヒマで寝すぎて寝るのがツラい」とこぼすほど。月160時間勤務のうち、現場で修理をしているのが10時間、現場までの移動時間が約50時間、残りの約100時間は自由(睡眠/帰宅/スマホ閲覧等)で、1日3時間ほどしか働いていない。なぜなら、機械が壊れなければ仕事がないからだ。

本業では月収30万円ほどだが、副業で10万円ほど稼いでいるという

 そんな彼は副業として「焼き芋屋」を営んでいるそうで、これが儲かるのだという。本業の勤務時間中に畑を耕して、さつまいもを栽培。基本放置しておけば育ち、収穫したものを焼き芋にして、月10回ほど販売している。1本500円で、用意した分が1時間以内に売り切れるほど人気なのだそう。副業での月収は10万円ほど。芋は自分で育てているため、原価もほとんどかかっていない。

個人で高額を稼ぐなら「エロ」は圧倒的に強い

 その他にはエロ系のビジネスで稼いでいる人が、印象に残っているようだ。

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 例えば「法政大学で学びながら唾液やパンツ売ってる元JKリフレ女子大生(唾液は仕入れ0円で2000円以上で売れる、パンツは仕入れ値の10倍で売れる)」。

学生証とともに、月の勤務時間や給料見込みを投稿したケース(同前)

 法政大学に通いながらJKリフレで働いていたというこの10代女性は、女子高生の制服やセクシーなコスプレをして、半個室でおしゃべりや添い寝をするサービスを提供して、半年で180万円を稼いだという。さらに「ブラジャー」や「パンツ」に加え、「唾液」まで販売。パンツは仕入れ値の10倍、唾液は2000円以上で売れるとのこと。

「同人AV販売の副業を女の子の出演ギャラ0円でしてるAV男優大学院生」は、給与明細買取屋さんにとって印象深いだけでなく、明細そのものの売り上げも多く、コンスタントに購入されているという。

 副業で同人AV販売とAV男優をしており、年収は約200万円と高くない。しかし、彼が販売するAVに出演する女性は、みな出演料がゼロだということで「どうやって女性を探しているのか」「なぜ出演料無料が実現するのか」といった内容を黒塗りで公開したところ、気になって購入する人が多いのだとか。

 最後に挙がったのは「ファンティアでXにいるおじさんにエロい写真を売って3700万円も稼ぐおばさん(40代中盤で売上3700万円)」だ。

 40代中盤の「代表取締役兼エッチ系インフルエンサー」だという女性は、クリエイター支援プラットフォーム「ファンティア」で写真や動画を販売し、年間売上額は3700万円、自身の役員報酬は1,500万円にのぼる。労働時間は月に100時間ほど。2人の子どもを育てるシングルマザーながらタワマンに住み、年2回も海外旅行に行けるほど裕福だという。

「彼女は顔出しでアダルト系のインフルエンサーをしているそうです。年齢を公表せずに活動していて、実際は40代中盤ながら動画や画像では20代に見られていて、現代を象徴するような事例だなと。やはり個人で高額を稼ぐなら、『エロ』は圧倒的に強いですね」

 給与明細買取屋さんは「この活動は、今後30年ほど継続したい」と話す。今日も、悲惨な環境で働く人たちや、意外過ぎる稼ぎ方をしている人たちの給与明細が、彼のもとに届いている。

最初から記事を読む 「倫理的に良くないことだとは思う」他人の給与明細を買い取って“1本3000円”で販売…「給与明細買取屋さん」が明かす、これまで最も売れた明細

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