あらゆる声を混ぜこぜにして作りました
――柴咲さんが作詞において「核」とされたものは?
柴咲 音のイメージをそのまま活かしたかったんですよね。なるべく韻を踏むというか、延々とループする感じ? 念仏みたいになるといいなって(笑)。
――一曲の中に、さまざまな立場、多様な目線からの声が詰め込まれていて、洪水のようにわっと押し寄せてくるようでした。
柴咲 フルで聴くと、より“言葉が溢れている”曲なのが伝わると思います。ドラマの主役である井岡咲の思いから、タレントの思い、ひいては業界全体や世の中に対して抱いている思い、「こういう風潮ってやりすぎじゃない?」といった客観的な思いまで、あらゆる声を混ぜこぜにして作りました。そして、「今はまだ声を発していない人」の思いも。
――というと?
「どうか一言でも…」詞に込めた願い
柴咲 サイレントマジョリティーというか、思いを持ちつつも行動には出さず、世の中を静観している人も多数いるわけですよね。この現代、どうしたって情報や人の意見は入ってくるし、何も影響を受けずにいるのは難しいじゃないですか。そんな中で「彼らの基準はどうなってきているのかな?」「どんな思いを秘めているのかな?」と。
当然ながら、彼らもこの社会の一員で、実はものすごい重要人物。特に今はSNS社会だし、どんなに軽くて何気ない呟きでも、発せられた言葉には周囲の反応を変える力が宿ります。「彼らが沈黙を破って思いを発信する時、どうか一言でも、その力を良い方向に使えますように」という願いを詞に込めました。

