──かわいらしい(笑)。そこからどうセンスを磨いていったんですか?

十二月田 好きなYouTuberの真似ですね。その人が「GUでできるかっこいいコーディネート」と紹介していた服をそのまま買って着てみるところから始めました。

コスプレを始めた理由

──それで見た目に自信がついたから「コスプレもやってみよう」と?

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十二月田 そうです。コスプレを始められたのは、環境が良かったのが大きくて。母は玖月ありあといって、舞台衣装製作の仕事をしているクリエイターです。その衣装提供先の舞台をプロデュースしている代表取締役がうちの叔母の桜庭未那なんです。それで母に「こういう小物、作れたりしない?」と発注して作ってもらったりできたので、気軽にコスプレが始められたんですね。

 ただ、最初にコスプレしたのが『チェンソーマン』のデンジ君なんですけど、最初は全然思ったようにできませんでした。それで「自分には向いていないな」と思って1回コスプレから離れたんですよ。

最初にコスプレした『チェンソーマン』のデンジ(写真:本人提供)

──そこからもう一度コスプレにハマれたのには、どんな経緯があったんですか?

十二月田 転機になったのは『ブルーアーカイブ』というゲームにドハマリしたことですね。プレイヤーにあたるキャタクターを「先生」というんですが、その人の行動や考え方がすごく素晴らしいな、と。それで「この人のコスプレをしたい」と思うようになったんです。

 当時はまだアニメも放映されていなかったので、参考衣装がほぼ無くて、母にお金を払って作ってもらいました。

『ブルーアーカイブ』の先生のコスプレ(写真:本人提供)

──それを聞いたお母さんは、どんなリアクションでしたか?

十二月田 「ふーん」みたいな(笑)。母も元々アニメ好きで、以前から「『推しの子』のアクアのコスプレとか、十二月田に似合いそうじゃない?」とか言ってくれていたんです。だから、コスプレに関しては家族全員が応援してくれていますね。

 最近は『ブルーアーカイブ』の生徒さんのコスプレをしているので、女性のコスプレがメインなんです。親から「女の子の格好なんてやめなさい」と言われていたらおしまいだったので「器の大きな親」だと思いますね(笑)。

次の記事に続く 「チー牛のような見た目に悩んでいた」陰キャ男子→『超イケメン』変われたけど…元・陰キャ男性(24)が明かす“自分磨き”して「良かったこと・悪かったこと」

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