「彼に出会ってやっと恋愛感情が分かった」それでも1度はプロポーズを断ってしまい…

――ストレートに気持ちを伝えてくれるのは、嬉しいですよね。

かりんこ あと、これまで付き合って来た人たちからは、私がマメに連絡をしないことや、スケジュールをちゃんと共有しないことに対して、「かりんこちゃんの考え方はおかしい」と言われてきました。

 でも夫は、「それがかりんこちゃんのいいところなんだよ」「それに、みんな同じ考えだと楽しくないでしょ」とポジティブに捉えてくれて。それが、本当に嬉しかったです。

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――交際を重ねても、パートナーの態度は変わらなかった?

かりんこ 何ヶ月経っても変わらなくて、「これがこの人の素なんだ」って驚きました。ただ私に優しいだけじゃなくて、自分の考えや時間も大事にしている人だから、お互いに自己犠牲を払うこともない。彼のそういう部分を「好き」と思えるようになって。夫に出会ってやっと「恋愛」の感情が分かりました。

 ただ、実は彼と付き合ってからも、しばらくは結婚に対して「縛られる」というようなネガティブなイメージが強くて。最初にプロポーズされたときは、躊躇しちゃったんですよね。

 

「私がこの人を幸せにしたい」パートナーとの結婚を決意した“決め手”

――それでも今のパートナーとの結婚を決めた理由は?

かりんこ 「結婚」の実績解除をするなら、彼しかいないかなって。そう思っていたら、すごく綺麗なレストランに呼ばれて。赤いバラの花束を持って、片膝をついて、まるでアメリカの恋愛映画のようなプロポーズを、改めてしてくれたんです。

――それで、決心が固まった。

かりんこ こんなに誠実に愛を伝えてくれて、それでいて私の気持ちも大事にしてくれる人には、私も誠実でありたいし、私がこの人を幸せにしたいと思いました。

 万が一結婚生活がうまくいかなかったとしても、この人と結婚したことは、私の人生で一生誇れることだろうなって思えたんです。

――それから、結婚してお子さんも生まれて。今は、かつての「誰かに認められたい」という強迫観念のようなものは、どうなっているのでしょうか。

かりんこ ほとんどないですね。人を好きになること、愛することが理解できたから、落ち着いたのかなって思っています。