「ベランダから飛び降りて死のう」と毎日考えながら、約2年間引きこもり生活

――なぜ、不登校になってしまったのでしょうか。

かりんこ 中学時代、クラス内での人間関係がうまくいかず、学校に行けなくなってしまったんです。2年くらいは引きこもっていたと思います。

――その頃は、どんな毎日を過ごしていたのですか?

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かりんこ 実家の2階に私の部屋があったのですが、そこから外を眺めて、「次のトラックが通り過ぎたら、今日こそベランダから飛び降りて死のう」と考えるのが日課でした。学校に行かず、親には迷惑をかけ、ただお金を食いつぶすだけの自分は、生きている価値がない。あの頃は、本気でそう思っていました。

 でも、このまま何もしないと本当に私の人生は終わるとも思っていて。高校進学を機に、なんとか不登校から抜け出したんです。

 

「私を好きと言ってくれる人に、嫌われたくない」恋愛感情がなくても恋人を作っていたワケ

――「死のう」と思っていた日々から、自力で抜け出したのですね。

かりんこ 抜け出すために、これまで気にしたことのなかった外見に気をつけるようになったり、環境を変えたりと、自分なりに努力をしたと思います。ただ、毎日学校に通えるようになって、友達と楽しく過ごせるようになっても、不登校時代の焦燥感や絶望感は強烈に残っていて……。

 どんなに私が偉い人になっても、何億円と稼ぐ億万長者になっても、人に「あなたには生きる価値がある」と認めてもらえないなら、私の存在理由はないと思っていて。中学時代のように人間関係をこじらせてしまったら、また一瞬でどん底に陥ってしまうという不安もあるから、誰かに嫌われることを極端に恐れるようになってしまったんです。

――その考え方が、恋愛観にも影響を与えたのでしょうか。

かりんこ 誰かから「好き」と言われると、「やった! 私は誰かに価値を認められるような人間なんだ!」と嬉しくなってしまって。私を好きと言ってくれる人に、嫌われたくない。そう思って、恋愛感情がなくてもお付き合いしてしまっていたんですよね。

――過度な束縛や暴力的な体験をしても、「もう誰かと付き合うのはこりごり」という気持ちにはならなかったのでしょうか?

かりんこ 毎回思いますよ。でも、また誰かから「好き」「かりんこちゃんが必要」と言われると、「こりごり」よりも「嬉しい」が勝ってしまうんです。

 あと、私は自分の人生の目的を「できるだけたくさんの実績ロックを解除すること」だと思っていて。