小2で金髪、周囲の反応は?

らん 学校の先生からは「周りと違うことをすると、らんさんが嫌な思いをするかもしれないよ」と心配されました。でも、当時私が通っていた小学校は、外国人の子が多かったんですよ。髪の色も肌の色もいろいろな子がいたから、髪を染めていてもそこまで浮かなくて。私が金髪にしようが、ギャルメイクをしようが、変わらず仲良くしてくれる子が多かったですね。

――らんさんが「髪を染めたい」と相談したとき、ご両親からは何か言われましたか?

らん 親からは「やりたいことは、やったらいい。でも、“中身”はしっかりしなさい」と言われました。やりたいことは否定しない。でも、小学生で髪を染めると「変わっている」「不良」と思う人は、必ずいる。そのときに、中身がちゃんとしてないと、そのまま「ダメな子」って印象を持たれてしまう。そうならないように意識しなさい、自分をしっかり持ちなさい、と。

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――ギャルとしてのメイクやファッションだけでなく「モデルになりたい」と思ったのはいつ頃ですか?

らん 小学3年生の時に、TGC(東京ガールズコレクション)を見たのがきっかけです。ランウェイを歩いているモデルさんが、キラキラしていて、すごくかっこよく見えて。「私もこんな風になりたい!」と思いました。

モデルにあこがれたのは、ギャルとはまた違うきっかけだった ©平松市聖/文藝春秋

毎朝7キロのランニング、アスリートのような食事……親と二人三脚で目指したギャルモデル

――ギャルモデルというより、まずはランウェイモデルに憧れたんですね。夢のために、何か始めたことはありますか?

らん モデルになるには体を鍛えなきゃと思って、お母さんと一緒に毎日ランニングを始めました。最初は錦糸町から押上のスカイツリーぐらいまでだったんですけど、だんだん距離が伸びて、浅草まで往復7キロくらい、走るようになりました。

――毎朝7キロ……。一緒に走っていたお母さんもすごいですね。

らん 私がモデルになりたいと伝えたら「やるなら本気で応援する」って言ってくれて。ランニング以外でも、いつの間にか食事が鶏胸肉中心のアスリートみたいなメニューになって(笑)。お父さんとお兄ちゃんも、その頃から私の夢を応援してくれていましたね。

――その他に、何か活動はされていましたか?

らん 小3の時に竹下通りでスカウトされて、地下アイドルのような活動を一瞬だけしていました。「モデルになるには、まずアイドルとして知名度を高めるのも手だよ」と言われて「確かに」とは思ったんですが、グループが割と清楚系な感じで……。オリジナルの曲でパフォーマンスとかもしていたんですけど、自分のキャラとは違うので、やめました。