ギャル雑誌『egg』の専属モデルとして活動するかたわら、多い時には週6日、現場仕事である建物の内装を仕上げる「クロス屋さん」で働いている「らん」さん(17)。さらに飲食店でのアルバイトもこなし、毎月10万円ほどを実家に入れているという異色の「真面目な職人ギャル」だ。

 らんさんがギャルに目覚めたきっかけは、同じくギャルだった母が愛読していた『egg』だったという。そこから小2で金髪に染め、小3で地下アイドルデビュー、さらに中学生で専属モデルの座を勝ち取ったらんさんのこれまでを振り返ってもらった。(全3回の2回目/つづきを読む

小学生のときにギャルに目覚めた、らんさん ©平松市聖/文藝春秋

◆◆◆

ADVERTISEMENT

ギャルだった母が持っていた『egg』がきっかけに

――らんさんが「ギャル」に憧れるようになったきっかけを教えてください。

らん 多分小学校に進学する前だと思うのですが、お母さんが愛読していた『egg』を読んだんです。そこに載っている女の子たちを見て「かわいい!」と思ったのがきっかけだったかもしれません。

幼少期のらんさん(写真=本人提供)

――お母さんが『egg』読者だったのですね。

らん はい。お母さんは今42歳で“安室ちゃん”全盛期の世代で。お母さん自身、ギャルブランドの『アルバローザ』が大好きなギャルだったそうです。

――ギャルに憧れて、らんさんが実際に行動を始めたのはいつ頃ですか?

らん 小学2年生のときです。『egg』に出てくるギャルはみんな明るい髪色だなと思って、金髪に染めてみました。

――周囲の反応はどうでしたか?