ギャル雑誌『egg』の専属モデルとして活動するかたわら、多い時には週6日、現場仕事である建物の内装を仕上げる「クロス屋さん」で働いている「らん」さん(17)。現場仕事の日は遅くても朝5時に起床し、夜10時には寝るという、一般的なギャルのイメージとは異なる規則正しい生活を送っている。
小学生のときに金髪に染め、メイクも始めたらんさんは中学生のときに専属モデルの座を勝ち取った。その後高校へはあえて進学せず、モデルと職人仕事という異色すぎる二足の草鞋生活を送りながら、毎月家には稼いだ中から10万円ほどを入れている。そんな真面目な彼女に、クロス屋さんの仕事に就いたきっかけや仕事内容を聞いた。(全3回の1回目/つづきを読む)
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週6で現場仕事、さらに週2~3日はもんじゃ焼き屋さんでもアルバイト
――らんさんは、現在どんな活動をしているのでしょうか?
らん いま17歳で、学校に通っていたら高校3年生の年齢です。中学卒業後、進学せずにクロス屋さんに就職しました。多いときは週に6日クロス屋さんとして働きながら、撮影のあるときはギャル雑誌『egg』の専属モデルをしつつ、さらに週に2、3日はもんじゃ焼き屋さんでのアルバイトもしています。
――そもそも「クロス屋さん」とは、どのようなお仕事なのでしょうか。
らん 壁や床、天井に壁紙(クロス)を貼る仕事です。私は、新築マンションのモデルルームの内装に携わることが多いですね。まず壁紙を採寸してカットし、機械で裏面に糊を塗り、それを壁や天井に貼っていく、というのが基本的な流れです。シワや気泡が入らないよう、丁寧に空気を抜きながら貼り付け、最後に余分な部分をカットして仕上げていきます。
やることはシンプルなのですが、やればやるほど奥が深い仕事だなって。すばやくきれいに仕上げるのは、とても難しいんです。特に角や天井は難易度が高くて、天井のクロス貼りを一人でできるようになったら、「一人前」と言われるそうです。私は最近、やっと角を任せてもらえるようになりました!
――普段はどんな一日を過ごしているのでしょうか。
らん クロス屋さんの仕事がある日は、遅くても朝5時には起きています。そこから運動をして、出勤準備をして、6時半には家を出ます。この仕事は日によって現場が変わるので、通勤時間は現場によりけりですが、だいたい8時から17時まで仕事して、家に帰るのは19時とか。もんじゃ屋さんのアルバイトがない日は、そこから夕飯を食べて、お風呂に入って、22時には寝ています。めっちゃ健康的です(笑)。

