ピンク色のツインテールにリボンとフリル満載のピンクの衣装、ネイルやランドセルまで全身ピンク色の小学生ギャル・りりぴちゃん(11)。小学生ギャルメディア『KOGYARU』の専属モデルとして活躍しながら、InstagramやYouTubeなどでも注目を集めている。しかし、届く声の中にはネガティブなものもあったという。

 心ない意見とどうやって向き合い、自分らしさを貫き続けているのか――。ライターの吉河未布氏がりりぴちゃんと母のりりかさんに詳しく話を聞いた。

「姫ギャル」小学生・りりぴちゃん(11)

11歳の小学生がたどり着いた個性「姫ギャル」

 ピンクやリボンや“お姫様”が大好きなりりぴちゃんがメイクを始めたのは5歳の頃。小学3年生で本格的なフルメイクができるようになり、それからも独自の研究を続けている。そのこだわりはママも驚くほどだ。

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「もはや私よりメイクに詳しいです。鼻のハイライトなんて、私もやったことないのに、どこからそんな小技を(笑)。子供だから、そもそも鼻筋がまだあんまりないんですよ。だけどそれを自分で鼻筋作ってやってんのすごいなって。ただ、お絵描きがめっちゃ好きなんだよね。ちっちゃい時から。自分の顔がパレットみたいな感じなのかな」(りりかさん)

『KOGYARU』専属モデルという現在の立場も、そのセルフプロデュースの成果あってこそである。何人もいる小学生ギャルモデルの中で自分が輝くための個性――。考えた末に見つけたのが、「お姫様」と「ギャル」を掛け合わせた“姫ギャル”だった。

「おリボンとかつけたりしてお姫様感もありつつ、普段の生活や、中身も大事だと思っていて。たとえばお部屋はかわいくするとか、いつも笑顔とか、常にお姫様気分を大事にするのが『姫ギャル』です」(りりぴちゃん)

 それからは髪の毛も大好きなピンク色に染めた。りりぴちゃん自らInstagramやYouTubeの投稿にも励んでいる。「自分の好きな恰好をしたい」「アイドルになりたい」そんな夢に向かってひたむきに頑張る姿は同世代からの支持も集めていった。

本人Instagramより

『なんでそんなに細いの』と心配されることも…

 しかし母・りりかさんは、ネットで寄せられる反響の中にはネガティブな意見もあったと明かす。

「『親の顔が見てみたい』とか。あとは『親にやらされてる』とか、とにかくりりぴを“かわいそうがる”声がものすごく届きました。見た目で心配されちゃうことも多かったんです。『なんでそんなに細いの』とか、『ちゃんと食べてるの』とか。でも食生活のリアルとして、ちゃんと食べている様子を発信するようになってからは、納得してくれる人が増えてきて」(りりかさん)

りりぴちゃんとりりかさん

 心ない意見を真に受けずに、根気強くりりぴちゃんが「好きでやっている」ことなのだと発信し続けることで、届く反応は少しずつ変わっていった。中にはアンチからファンに変わり「誤解してました、今はすごく応援しています」とメッセージをくれた人までいたという。 

 実は自身も「姫ギャル」として『小悪魔ageha』などで活躍していたりりかさんは「人の目を気にしない」ことがブレずに自分らしくいられる秘訣だと語る。

 りりぴちゃんに現在の目標を聞くと「姫ギャルアイドル」だと教えてくれた。実際に10月にはアイドルグループとしてのデビューも控えている。これからどんな「りりぴちゃんらしさ」を見せてくれるのか。その挑戦はまだ始まったばかりだ。

写真=細田忠/文藝春秋

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 りりぴちゃんの普段の学校生活や、こだわりのメイク事情、ママとの関係や家庭で過ごす姿など、さらに詳しいインタビューの全文は、

#1『ママは『小悪魔ageha』出身、5歳から自分でメイクを始め…全身ピンク色の姫ギャル小学生(11)が明かす、意外な学校生活
#2『「鼻のハイライトなんて、私もやったことないのに…」ママも不思議がる、小学生モデル・りりぴ(11)こだわりの“姫ギャル”メイク事情
#3『「『親にやらされてる』って可哀想がるコメントがたくさん届いて…」小学生“姫ギャル”モデル・りりぴ(11)のママが“世間の声”に思うこと

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