「完全オフ」は月に1日あるかどうか。実家には毎月10万円を入れている

――らんさんは、もんじゃ焼き屋さんでもアルバイトをしているんですよね。

らん はい。週に2、3日程度ですが、自宅近くの店で働いています。クロス屋さんの仕事が終わったあとに、もんじゃ屋の仕事へとハシゴすることもありますよ。もんじゃ屋さんには同世代のアルバイトがたくさんいて、高校に通っていない私にとっては、大事な時間になっているんです。

――多い時には週6で現場仕事、さらに週2~3日はもんじゃ焼き屋のアルバイトにモデル業までこなすとなると、「完全オフの日」はあるんですか?

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らん そう言われると、ほとんどないかもしれません。友達と遊ぶのは、月に1日あるかないかですし。

――そこまでして働く理由は何なのでしょうか。

らん 早く「ギャルモデルのトップ」になる夢を叶えたいから、ですかね。撮影がないときでも、ヘアメイクやメイク、ファッションには力を入れたいですし、そのためにはどうしてもお金が必要ですから。

 あとは、学生時代にたくさん迷惑をかけてしまった親に恩返しをしたい、とも思っていて……。

完全オフは月に1日あるかどうか。夢をかなえるため、ハードに働いている ©平松市聖/文藝春秋

――学生時代に迷惑をかけた、というのは?

らん 小学2年生の時、金髪に染めたことから始まって、中学でも目立つ格好だったので別室登校(普段の教室ではなく、別の部屋で過ごすこと)を勧められましたし、それもあって結局ほとんど学校に行かなくなって……。でも、親は一度もやりたいことや、気持ちを否定しなかったんです。

 お母さんは私の夢のためにと運動や食事でサポートしてくれたし、お父さんは私が不登校になったとき「娘はこういう夢を持っているんです」と学校に説明しに行ってくれたこともありました。だから、家族には本当に感謝していて。その気持ちをちゃんと形で表したくて、たくさん働いている、というのもあります。

――夢に向かって努力をしている姿を見せたいのですね。

らん はい。それで親が喜んでくれたら嬉しいなって。初めての給料で、家族にかっぱ寿司をご馳走したら、すごく喜んでくれました。

――稼いだお金は、どう管理しているんですか?

らん お小遣い制で、その月に稼いだ金額に応じてもらっています。あとは毎月、10万円くらい実家に入れています。

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