『違う惑星の変な恋人』『このハンバーガー、ピクルス忘れてる。』など独特の世界観をもつコメディで人気の木村聡志監督の最新作が公開される。主演に抜擢されたのは、BMSG主催のオーディションプロジェクト「THE LAST PIECE」などで注目を集める日穏(KANON)。映画初出演が初主演となった日穏に出演のきっかけや演技に対する思いを聞いた。
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キラキラした王道恋愛映画よりコメディがやりたい
日穏 もともとアーティストを志す前から、俳優になりたいと思っていたんです。幼稚園の時に母親が録画しているドラマを見るのがすごく好きで、その中にあった『コドモ警察』という深夜ドラマを見て、「俺も役者になりたい」と思ったのが最初です。
――そこから何か具体的な活動を?
日穏 小学6年生の時に劇団に入りました。そこで演技力を高めようと思ったんですけど、ダンスレッスンなど音楽に触れる機会がたくさんあって。そこから音楽というものがどんどん好きになっていって、「THE FIRST」(ボーイズ・グループのオーディション)を見てBMSGに入りたいと思いました。「THE FIRST」にも俳優をやりながら受けている候補生の方たちがたくさんいたので、自分もそういう形でできるかなと思っていました。演技のお仕事はBMSGに入ってからもやりたいと思ってましたね。
――憧れの俳優はいますか?
日穏 僕は個性や存在感のある役者さんがすごく好きです。阿部サダヲさんや堺雅人さん、大泉洋さんがすごく好きです。自然な演技もされるし、コミカルなところもあって、印象に残る。自分もキラキラした王道の恋愛映画とかよりは、コメディの方がやりたいなと思ってきました。
――「キラキラ王道恋愛」は向いていない?
日穏 うーん、もしやってみても、なんか違うなって自分でも思うんじゃないかな。主役よりその周りを支えるような役、バイプレイヤーの方をやりたいと思ってしまうんです。小学校の学芸会でも、主人公のロボットではなくて、そのロボットを作った博士の役に立候補しました。物語の後半に出てくるんですけど、結構重要な役。当時からそういう役に魅力を感じていたんです。

