待ち時間に満島ひかりと事務所の経理の話を
──共演された満島(ひかり)さんとも家族について深い話をされましたか?
柴咲 ひかりちゃんとは撮影の内容や役の話よりも、プライベートな話を多くしていました。ひかりちゃんは私より年下なのにすごくしっかりされていて、頼りになるんです。待ち時間やご飯の時に、事務所の経理の話や経営相談など裏話で盛り上がっていました(笑)。
──あらためて本作の見どころを教えてください。
柴咲 家族を描いた本作は、誰もがどこかしら興味を惹かれるところがある映画だと思います。ひかりちゃんが「観ている人の数だけ家族の物語があるので、それを感じながら観るのがいい映画だと思う」と、いいことを言っていました。私もまったく同意見です。隣の席の人はどうなんだろうと想いを馳せながらみんなで同じスクリーンを観るという体験ができる、貴重な作品だと思うので、ぜひスクリーンで味わってほしいです。
橋本篤=写真
柴田圭=スタイリング
衣装協力:シャツ RUMCHE、ニット・パンツ IMMEZ、ピアス JUSTINE CLENQUET、リング(左人差し指・左中指) oeau、(右中指) MAYU
『兄を持ち運べるサイズに』
INTRODUCTION
翻訳家でエッセイストの村井理子の実体験を描いたエッセイ『兄の終い』の実写映画化。絶縁状態にあった兄の訃報を突然受けた妹が、兄の元妻や子供たちと兄の後始末に奮闘する4日間の物語。脚本、監督を務めた中野量太監督は、5年ぶりとなる最新作を「『面白い映画を作ったので観て!』と言いたくて、脚本から仕上げまで真摯にこだわりぬいて作り上げた」と熱意を語る。兄役を映画監督としても活躍するオダギリジョー、兄の元妻・加奈子を満島ひかりが演じている。
STORY
ある日、村井理子のもとに、警察から何年も会っていない兄が死んだという知らせが入った。発見したのは、兄と暮らしていた息子の良一だという。東北へ向かった理子は、警察署で7年ぶりに兄の元妻・加奈子と、その娘・満里奈と再会する。兄たちが住んでいたゴミ屋敷と化したアパートには、子ども時代の兄と理子が写ったものや、兄と加奈子たち家族の写真があった。これをきっかけに、理子たちはそれぞれに家族を見つめ直すことになる。
STAFF&CAST
監督・脚本:中野量太/出演:柴咲コウ、オダギリジョー、満島ひかり、青山姫乃、味元耀大/2025年/日本/127分/配給:カルチュア・パブリッシャーズ/©2025「兄を持ち運べるサイズに」製作委員会/11月28日全国ロードショー
