妖精界と人間界が互いにぶつかり合って共生する世界を描いた、中国発の冒険ファンタジー劇場アニメ『羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ) ぼくが選ぶ未来』(2019)。日本では当初、字幕版をミニシアターで小規模公開する形から始まったが、瞬く間に口コミでその面白さが広まり、翌年には新たに吹替版が作られて全国ロードショーされることになった。
それから5年。圧倒的な映像クオリティへと進化を遂げたロシャオヘイセンキの続編が日本上陸。『羅小黒戦記2 ぼくらが望む未来』として、11月7日(金)から吹替版と字幕版が同時に全国公開される。
前作に続いて今作でも主人公である黒猫の妖精・小黒(シャオヘイ)の声を務める人気声優の花澤香菜さんに、今作の出来栄えや妖精にまつわる思い出話を聞いた。
◆◆◆
酸欠になりながら戦闘シーンを録りました
──今作は、前作の2年後という設定です。
花澤香菜(以下、花澤) 前作から2年間でシャオヘイが驚くほど強くなってましたね。相当修行を積んできて、精神的な成長もしたんだなって思いました。
アニメーションのクオリティもものすごくパワーアップしていて、とにかく戦闘シーンが衝撃的。目まぐるしく動いていくので、私のパソコンの小さい画面だとマジで追いつかないくらいです。
これはもう大きな劇場で皆様に観ていただくために、本当に気合いを入れて作られたものなんだなと感じました。
──今回、とくに印象に残ったシーンは?
花澤 今回は姉弟子鹿野(ルーイエ)というキャラクターが新たに登場して、シャオヘイと一緒に師匠である無限(ムゲン)を助けるミッションに挑んでいくんですけど、途中で2人の意見がぶつかるシーンがあるんですよね。
以前のシャオヘイだったら、怒りながら言ったりとか、興奮して言い返すみたいなちょっと子供っぽい反応になっていたと思います。
でも今回は、自分の気持ちはもうすでに決まっていて「それは違うよ」と、対等な自分の意見としてしっかり相手に伝えていたので、そこは台本を読んでいて「お!」って思いました。シャオヘイの2年分の成長を感じられるシーンです。




