──一番好きなキャラクターは誰ですか?
花澤 難しいけど⋯やっぱりムゲンかな? このミステリアスな感じ、ズルいですよね。
ちょっと素が見えたりとか、ちょっと優しくされただけで、人はなんかギャップを感じて「あらいいじゃない♥」っていう風になりやすいっていうか⋯。
めっちゃ強いけど料理が下手みたいな、そういうギャップにやられるんですよね。
ズルい! ズルいんですけど、でもまんまと好きになってる自分がいます(笑)。
──もともとズルい人がお好きなんですか?
花澤 そうですね。 そういうキャラを好きになってしまう傾向はありますね。まんまと。
妖精との戦いに明け暮れた小学生の日々
──唐突な質問ですが、『羅小黒戦記』は人間と妖精の共生のお話です。花澤さんも日常生活で妖精の存在を感じることはありますか?
花澤 唐突ですね。いや、それがあったんですよ(笑)。
──あったんですか!?
花澤 小学校の頃に妖精が見える友達がいたんですけど、その子ともう1人と私で仲良し3人組だったんですね。
もちろん私ともう1人の子は妖精が見えないので、見える子が司令塔になって、街中の妖精を倒していくっていう遊びをいつもしてました。
司令塔の子が「あっちに妖精がいるよ!」って言ったら、うわーって走って行って、見えない妖精を相手に空を切りながら、ひたすらキックとパンチをするという(笑)。
で、勝つとポイントがもらえるんです、その子から。
──それ、なんかやばい遊びでは? ちょっと洗脳されていませんか?
花澤 洗脳されてないですよ。まあ、小学生って変なことよくするじゃないですか? とはいえ、もう3~4年生でしたけど⋯まあまあ大きいですね(笑)。いや~、ずっと戦ってたのを覚えています。そのときは見えないけど、妖精がいるって信じてました。
私にとっては、そういう目に見えないものがいるかもと教えてくれた出来事なので、めちゃくちゃ印象に残っています。
──目に見えないものを、今でも信じていらっしゃいますか?
花澤 具体的に見たことはないですけど、例えば建物に入ったときに「なんかすごくいい気がする!」とか「長くいてはいけない気がする!」みたいな、 そういうのはなんとなくある気がしますけどね。
霊感なのかな? 気? 何なんでしょうね。わからないですけど、そういうのは感覚としてあるかもなと思います。



