約束の時刻ピッタリにリラックスした表情で画面の向こうに現れた白いパーカー姿の山本由伸投手(27)。「世界一、そしてワールドシリーズ(WS)MVP、おめでとうございます」と声をかけると、心底嬉しそうな、野球少年のような笑顔で「ありがとうございます!」と快活に応じる。

 

 トロント・ブルージェイズとの全7戦に及んだ激戦を制して世界一に輝いてから3日後の11月4日夜(現地時間)、興奮冷めやらぬ中での独占インタビューは1時間に及んだ。「週刊文春 電子版」で配信中の9000字インタビューより一部を抜粋してお届けする。

「今朝起きた時も、本当に幸せな疲れだな、と」

――激闘から3日。まだお疲れじゃないですか。

「そうですね。WSでは、ロスと時差が3時間あるトロント(カナダ)との間を2往復しましたし、まだ疲れはかなりあります。あの最終戦の後は興奮もあってほとんど寝られなくて、徹夜状態でロスに帰ってきました。その後も優勝パレードなどがありましたし、落ち着く暇が全然なくて、昨夜(11月3日)ようやくゆっくり寝られました。でも、今朝起きた時も、本当に幸せな疲れだな、と感じました」

――肩、ひじの状態はいかがですか。

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「最後に2戦連続で投げたのでいつもよりは張っていますが、問題なく終われたので、ホッとしています」

山本由伸投手 ©︎時事通信社

 山本は第2戦で完投勝利を挙げ、第6戦でも先発で6回を投げて勝利投手に。そして迎えた第7戦、同点の9回裏で訪れた1死一・二塁の大ピンチに「中0日」ながら救援登板。3イニングを見事に抑えて勝ち投手になった。WSの4勝中実に3勝を挙げ、文句なしのMVPに輝いた。

――第6戦で勝ち投手となり3勝3敗のタイに持ち込んだ。その夜から翌日の“奇跡の登板”にかけて、何があったのですか?

この続きでは「ワールドシリーズの舞台裏」「中0日登板の立役者となったトレーナー」「大谷翔平&佐々木朗希」「WBC」について本人が赤裸々に明かしている。9000字インタビューの記事全文は「週刊文春 電子版」で読むことができる〉

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