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「学校の成績トップ10に難民の子どもがかなりいる」
統合コースによって新たな問題も浮上している。柳原さんは驚くべき事実を明かす。
「移民や難民の人たちについて、貧しいとか教育をあまり受けられていないイメージがあるかもしれません。でも、ミュンヘン市内に関しては、めちゃくちゃ勉強できるんですよ。子どもたちがみんなものすごい」
「学校の成績トップ10くらいに難民の子どもがかなり入っている。つまり今まで見えなくしてたものが、教育によって自分たちの階層の中に一気に入ってきた。その時に若者たちは、自分の未来の就職とか職業でこの人たちと戦わないとダメなのかと思う」
それまで「見えない」存在だった移民・難民の子どもたちが、教育を通じて同じ土俵に立つようになったことで、ドイツの若者たちは新たな不安を抱えている。「若者にとっての大きな不安」と柳原さんは指摘する。
統合政策の実行が、皮肉にも新たな対立を生む構造——ドイツが直面するこのジレンマは、今後の移民・難民問題を考える上で重要な示唆を含んでいる。
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