アイドルグループ「NMB48」の元メンバーで、11月29日に結婚を発表した上枝恵美加さん(31)。2017年にNMB48を卒業し、現在はスペインと日本の2拠点生活をしながら女優として活動し、Netflixのドラマ『ビリオネアズ・シェルター』に出演するなど活躍を見せている。
セカンドキャリアが順風満帆に見える上枝さんだが、当初はトラブルに見舞われ、世間から「日本を捨てた」と言われたこともあったという。NMB48を卒業してから現在までの歩みを聞いた。(全2回の2回目/最初から読む)
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芝居をするなら、世界で挑戦してみたい
――2017年、23歳でNMB48を卒業されました。まだまだこれから、という年齢で卒業をした理由は何だったんでしょう。
上枝さん(以下、上枝) 私はもともと、芝居がずっとやりたかったんです。アイドルの道に進んだのも、ゆくゆくは女優として活動するためのステップ的に考えていた部分があって。
NMB48で活動していたころ、ありがたいことに舞台の配役をいただけそうだという話もありました。でも、なぜだかその話が立ち消えて……。しかも、他のメンバーがその役を演じることになったんです。
その他にも「私もそれ、できるのになあ」と感じる仕事が他のメンバーに回っていくようなことが何度かあって「このままではやりたいことができないかもしれない」と思うようになったのが、卒業を決めた一番の理由です。
――卒業後、国内ではなく海外、それもスペインで活動を始められたのはなぜですか?
上枝 「芝居をするなら、世界で挑戦してみたい」という気持ちが強かったからです。当時、海外のドラマで日本人を中国人や韓国人が演じていることが多くて、チャンスがありそうだとも思っていました。
実は、最初は英国を考えていたんですよ。でも当時テロがあって、単身で行くにはちょっと怖いなと。短大で第2言語として勉強していたスペイン語を活かせるスペインを選びました。スペイン語は、使っている人が世界で2番目に多い言語という話を聞いたことがあって、市場も大きそうだなって。

