川口春奈出演のテレビCMでも知られるニデック(旧:日本電産)。同社は、創業者で代表取締役グローバルグループ代表の永守重信氏(81)が1973年に設立し、国内外70社の企業のM&Aを行うことで急成長してきた。
「回るもの、動くもの」を総合的に手掛ける電機メーカーとして、精密小型モーター開発・製造でシェア世界一を誇るニデック。永守氏は代表職について「息子には継がせない」とする方針を公言してきた。だが、後継者難が課題のため、後継者をめぐって息子の動向も取り沙汰されてきた。
「週刊文春」の記事より、息子たちの経歴を紹介する。
長男・貴樹氏は関東学園大学を卒業し、旧東海銀行(現三菱UFJ銀行=MU)に入行。ニューヨーク支店や人事部での勤務を経験。12年に同行を退職。同年、「バルサン」や「激落ちくん」で知られる日用品メーカーのレック常務執行役員に。13年には代表取締役に就任。2024年5月には社長を退任した。大のプロレス好きとしても知られる。
次男・知博氏は1976年生まれの49歳で、明治大学理工学部を経て富士通に就職。米国でMBAを取得した後、ニデックでの勤務を経て、2009年に風力発電機などを企画・販売するエルステッドインターナショナルを起業したという経歴の持ち主だ。
後継者問題でカギを握る永守一家での変化とは? 「週刊文春」が報じた記事を以下で紹介していく。
ニデック永守重信会長が後継社長にイライラ 敵対的TOBに暗雲
工作機械大手の牧野フライス製作所は4月10日、電子部品大手のニデック(旧日本電産)が進めるTOBに反対を表明した。これに対し、ニデックが翌11日、「引き続き必要な対応を行う」とコメントする展開になっ…



