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清原氏の最終打席での“粋な計らい”

 ダメダメなエピソードばかりでは何なので、ちょっといい話も。

 かつて、清原和博氏がバファローズで引退することになった最後の試合。最終打席は空振り三振だったのですが、球審の東さんはそのボールをキャッチャーから受け取ると清原氏のもとへ歩み寄り、手渡したのです。

 ホームランボールや初ヒットのボールを記念にもらうことはあっても、空振り三振の結果球をもらうことなんて、ないですよねぇ。それを敢えて「君の野球人生、最後のボール。お疲れさま」という意味を込めて渡したのでしょう。当時はグラウンドレベルにあったアナブースで清原氏が思わず涙ぐんでいたのを間近に見ながら、すごいシーンだなぁと心が震えました。

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三振した後、東利夫球審にボールを手渡される清原和博氏

 あと、サプライズも楽しみましたねー。杉本さんが500試合出場という話を聞いた私は、始球式の際に「ピッチャー・○○、バッター・○○、&アンパイア・だいせい すぎもと!」って遊び心でコールしたら、あとで「ビックリしましたわー!」とリアクション。こんな楽しいコミュニケーションも取りながら、日々の仕事をしていたのでした。

 審判をめぐっては、NPBがおととい東京都内に審判員らを集め、ミスジャッジなどについて注意喚起したことが報じられました。本塁打をめぐる誤審や、投球カウントを誤って四球の宣告を怠るなどのミスが続いたためで、斉藤コミッショナーは「集中力を欠くことなく、誇りを持ってやってほしい」と訓示したそうです。

 今年はリクエストの制度が始まり、バファローズに関しては、誤審がこじれて再試合を求められるなど、審判の皆さんにとってはなかなかの逆風が吹き荒れています。(←福良監督、なかなかのリクエスト巧者なんですよ)

 ちなみに、リクエストで判定が覆ったりすると、公式記録員の方も「凹みます」と仰っていました。いろんなところに影響するお仕事ですよね。でも、何時間もグラウンドに立ち、一球ごとに局面が変わる中で気を張り詰めながらのお仕事。大変な苦労があるというのは想像に難くありません。

 審判も人間。猛暑はまだ続きます。カラダに気をつけて、頑張って下さい。あれ? バファローズを応援するつもりが審判賛歌になってるー!!

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