「のっぺらぼう」「耳なし芳一」「雪女」……。
放送中のNHK朝ドラ「ばけばけ」で怪談を愛するヒロイン・トキを演じるのは、朝ドラ初出演となる髙石あかり(22)。彼女がいま最も怖れるのは――。
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物語のモデルはラフカディオ・ハーン(小泉八雲)とその妻・セツ。近年の朝ドラは伊藤沙莉、今田美桜などすでにブレイクしている女優の起用が続いたが、久々にフレッシュなヒロインの登場となった。
「現場では撮影に入る前からスタッフが髙石さんの誕生日を祝ったり、結束力を持って撮影しています」(NHK関係者)
下積み時代はダンスボーカルグループに所属
2002年、宮崎県宮崎市出身の髙石。井上真央に憧れ、幼い頃から芸能界志望だった。
「小学生の頃、先生に、将来の夢は『朝ドラのヒロインになること』と宣言していた。今回、ヒロインに決まった際にも家族の次に報告をしたのがその先生だったとか」(事務所関係者)
14年、エイベックスが主催するキッズオーディションを受け芸能界入りした髙石は、16年にダンスボーカルグループ「α-X's」(アクロス)に所属。
同じ事務所の「AAA」(トリプル・エー)のライブツアーに同行するなどして、歌って踊れるアーティストとしてデビューを目指した。
「グループ活動時は寮生活、週の殆どをレッスンにあてる過酷な環境だったようです」(芸能記者)
「本番になると別の人格が乗り移って…」
18年にグループを卒業、俳優として活動を始める。当初は小規模映画や舞台への出演が主だったが、21年公開の映画「ベイビーわるきゅーれ」で凄腕の女子高生殺し屋コンビ役で映画初主演。ゆるい日常シーンとキレキレのアクションシーンのギャップが話題となった。
22年公開の髙石出演作「追想ジャーニー」の谷健二監督が語る。
「カメラが回っていないときはすごく物静かな子という印象でしたが、本番になると別の人格が乗り移ったように役柄にポンと入る。短期間の撮影でも、画面での存在感は圧倒的でした。
コメディもできるし真剣なお芝居もできる。台本への理解度も高くて、彼女の出演シーンの撮影はほぼすべて一発OKでした。この子はすぐに売れるだろうなと確信しましたね」




