しかし、取り調べを行ったところ、話の辻褄が合わず、すぐにウソの自白と判明する。男がなぜ虚偽の供述をしたのかは定かではないが、これをメディアが大きく取り上げたことで、今まで口を閉ざしていた人たちが証言を行うようになる。

明らかに不審な「父親の行動」

 その大半は、父マイケルがアリッサに性的暴行を加えていた可能性を示すものだった。彼女のボーイフレンドはアリッサが父に砂漠に連れて行かれ暴行されたことを本人から聞いたことがあると話し、彼女が通っていた高校の教師も父の虐待に悩んでいると相談を受けたことがあると語った。

 警察の調べに、マイケルはこれを全面的に否定したが、失踪の約1年前に地域の児童相談所に電話をかけ、もしアリッサが暴行を受けていると連絡してきても相手にしないよう伝えていたことがわかった。明らかに不審な行動である。

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 こうした情報を受けた警察は失踪にマイケルが関与している疑いがあるとして、彼の家を捜索する。と、アリッサの姿が映った何本ものビデオテープを発見。

写真はイメージ ©getty

 その中には通気口の中に設置された隠しカメラで撮影したと思われる映像もあり、そこには彼女が自宅のソファでボーイフレンドといちゃつく様子が映っていた。マイケルはアリッサにバレないよう他に何台もの監視カメラを家の中に設置していたが、なぜか失踪当日の映像だけがなかった。

 2008年12月、警察はマイケルを逮捕する。

次の記事に続く 遺体を腐らせる「怪しいクスリ」を購入、証拠隠ぺいの疑いもあったが…《17歳少女失踪トラブル》実の娘に“変態”と呼ばれた父親の「驚きのその後」(海外の事件・2001年)

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