逃走資金ほしさに老人を殺害
ところが、ここでチャールズはミスを犯す。運転を焦り車をぬかるみに落とし身動きが取れなくなってしまったのだ。逃亡のために、どうしても金がほしかった彼は近所に住むオーガスト・メイヤー(同70歳)宅を訪れ、彼を射殺したうえで現金100ドルと拳銃と馬を強奪する。
車ほしさにカップルを殺害
その足で、恋人同士のロバート・ジェンセン(同17歳)とキャロル・キング(同16歳)を銃殺し、彼らが乗っていた車を奪った後、キャリルの家へ向かい、何台ものパトカーが止まっているのを見て、事件発覚を知る。
豪邸に住む夫婦を殺害
もはや後戻りができないと悟った2人は、次にリンカーンで一番の豪邸に住むキャロル・ラウアー・ウォード(同47歳)宅に押し入り、彼と妻のクララ(同46歳)、そしてメイドのリリアン・フェンクル(同51歳)を殺害、金を奪って逃走する。
1千ドルの懸賞金がかけられることに
殺人を繰り返しながら逃亡を続けるカップルに街はパニックに陥り、ついにはネブラスカ州知事が州兵を招集し、FBIも捜査を開始。チャールズに1千ドルの懸賞金がかけられる。そのころ、2人は街を出て隣接するワイオミング州へ車で向かっていた。
途中、ラジオで自分たちが指名手配されていることを知ったチャールズは新たに車を奪うべく、車内で昼寝をしていたセールスマンのマール・コリソン(同34歳)を射殺。車を奪い発進させようとしたものの、非常ブレーキがかかり一向に動かない。と、そこにたまたま通りかかった保安官が近づいてきて職務質問を始めた。このとき、保安官は自分と相対しているのが指名手配のかかった男とは気づいていない。そこでチャールズが適当に答えていたところ、彼の想像外のことが起きる。
後部座席からキャリルが飛び出し、保安官に「助けて! 彼はチャールズ・スタークウェザー。人殺しなの!」と叫んだのだ。