――昔からタイプだった?

田中 言ったことも忘れてたんですけど、結婚後にそれを友だちから聞いて、「私ヤバい人じゃん、キモいね」って盛り上がりました(笑)。

「隣にいたら自分が細く見えるやつじゃん」夫に初めて会った時の印象

――初めて稲本さんと会った時の印象は。

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田中 「わあ、大きい。カッコいい」みたいな。181センチあるしガタイもいいから、これ、隣にいたら自分が細く見えるやつじゃんって(笑)。

――しかも、サッカー界のレジェンドで。

田中 レジェンドですか。良かったです。本人に伝えておきます(笑)。でも基本、サッカー選手って自分が有名人と思ってない人が多い気がします。

――人気者同士のカップルということで、交際中はマスコミ対策も大変だったのでは。

田中 特にないです(笑)。

 

――全然隠れることなくオープンで?

田中 そうですね。オープンで。見られても「ありがとうございまーす」ぐらいです。

――稲本さんのどんなところに一番惹かれましたか。

田中 マメだったからかな。あと、優しかった。今も連絡はマメです。「今から帰ります」とか。

――夫婦のLINEって「了解」くらいですよね。

田中 そうそう。スタンプとかで、「今から帰ります」「お風呂わかしておいてください」「わかった」で終わり。

「妻を叩くのは違うのではないかな?」選手の不調を妻のせいにする風潮に違和感

――「アスリートの妻」というプレッシャーはなかったですか。

田中 頑張っている方は本当にすごいですよね。めっちゃ尊敬します。だからうちの場合は、ごめんね……って感じで(笑)。

 私も子どもができる前まではわりと考えてご飯も作っていて。すっごい初歩の初歩の、アスリートフードマイスターの資格を取ったりもしました。でも、夫も大人なので、きちんと自分で判断しますしね。

――そりゃそうですよね。

田中 パートナーがサポートされているご家庭は多いと思いますが、ウチは身体が強くてよかった、ありがとう、って感じです(笑)。

 

――おかしな話ですけど、選手の不調が妻のせいになることもあるようですね。

田中 私はあんまりなかったですけど。「妻を叩くのは違うのではないかな?」とは思ってます。

――そうですよね。

田中 私がどんなにご飯でサポートしても不調な時は不調だろうし、って思うタイプです。栄養管理は大事だと思うけど、それはあくまでサポートの一環だし、やり方もいろいろあるし、時代によって栄養の考え方も変わってきてますからね。だから困った時は、「サバ缶最高」ってテンションでやってます(笑)。