詳しい話を聞くと…

 令和7年11月22日に再訪問した。千歳烏山界隈は快晴。京王線の西口共用通路の改札を出ると、南側は令和4年頃と同じようにゲートで囲われた空き地が続いていた。

京王線千歳烏山駅の西口共用通路の改札を出る
南側は令和4年頃と同じようにゲートで囲われた空き地が

 まだ橋脚の基礎工事は始まっていないようだ。立ち退きの済んでいないビルなどもある。開かずの踏切がある東側の改札に来てみると、白い鉄板の壁に囲われた工事エリアができていた。

開かずの踏切がある東側の改札

 2031年3月31日まで鉄道高架化工事を行っていると書かれている。 

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東側には工事の足音が

「立喰そば・うどんファミリー」は駅前広場に

 駅近くにあるローカルスーパー「スーパーSHIMIZUYA」にも、こころなしか少し寂しげな雰囲気が漂っている。

スーパーSHIMIZUYA

 世田谷区のサイトにあった工事予定地の画像に「SHIMIZUYA」と「立喰そば・うどんファミリー」の位置を重ねてみるといずれも駅前広場予定地区であった。

「立喰そば・うどんファミリー」の位置(世田谷区HPの画像を加工)

 南側は再開発エリアでタワーマンションなどが立つ予定だという。つまり一帯の街並みは5年後には消滅するわけである。

この左側の街並みもすべてなくなる予定

「スーパーSHIMIZUYA」の路地を入り右折する。以前、角にあった建物は更地になっていた。

右折する角にあった建物はすでに更地に

 そこを進むと「立喰そば・うどんファミリー」に到着である。

「立喰そば・うどんファミリー」は駅前広場予定地区の境界にある

 少し来ない間に、ずいぶんと様変わりしてしまった。

何も変わらない風景と常連客とのやり取り

 店の扉を開けると、女将さんと貞男さんが笑顔で迎えてくれた。何も変わらない風景と常連客とのやり取りが続いていてほっとする。

何も変わらない風景に安堵する

 すぐに「ミニカレーセットに春菊天」を注文した。女将さんはライスに手際よくカレーをかけ、「ミニカレー」がすぐに完成である。そして池田製麺の茹で麺を湯通ししてつゆをかけ春菊天をのせてそばが追いかけて到着する。赤いカウンターに福神漬けと春菊天がよく映える。

「ミニカレーセットに春菊天」を注文

 まずつゆをひとくち。あつあつだ。そして返しは突出しないじわじわと出汁のうまみが伝わってくるつゆである。うまい。沁みるうまさだ。春菊天は軽やかな揚げ具合。そばはやや太めのしっかりした麺である。「ミニカレーセット」はファミリーの完成形の味といってよい。