そんな姿勢を見せれば、まわりの人たちの彼女たちへの評価も変わります。今度はこんな仕事を任せてみよう、あんな仕事もやらせてみようか、ということになる。結果的に、彼女たちはチャンスに恵まれ、それぞれの道で活躍してくれています。

合わない部下には本心をさらけ出してみる

一方、端的にウマが合わない、ソリが合わない部下というのも、残念ながらいます。全員がウマの合う部下になるとは限りません。

そういうときにはどうするか。まずは、上司から近寄っていくことが大切だと思います。

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つまり、意識してよく話し合うようにすることです。

コミュニケーションというのは、鏡のようなところがあります。

自分がオープンに話をしようとすると、相手もオープンに話してくれる。逆に、「どうも合わないな」と言いたいことの半分も言えないと感じていたら、相手もそんなふうに受け止めていることが多くあります。何か当たり障りのない、真意じゃないことをしゃべっている可能性がある。

思い切って、こちらから本心をさらけ出すことです。そうすれば、必ず何かの変化が現れると思います。例えば、「私の仕事の進め方に何か疑問がありますか?」などと聞いてみる。話してみると、本人はまったくそんなことは思っていない、ということがよくあります。案外自分が思っている人とは違う面が見えてきたりします。

第一印象が悪くても、後に「同志」になることも

最近では、中途採用も増えてきて、年代もさまざま、年上の経験豊富な部下を持ったりすることもあります。中には、上司を斜に構えて見たり、あからさまにナメてかかってきたりするような部下もいるかもしれません。部下が自分のことを尊敬してくれていない、と悩む上司もいます。あなたも同じように悩んではいないでしょうか。私もスターバックス時代、部下の執行役員たちの冷ややかな視線を感じたことがあります。

これを解決するひとつの方法は、やはり真摯に話し合うことです。自分も完璧な人間ではない、いろいろ学びたいと思うので、何か気がついたことがあったら教えてほしい、というスタンスで向き合う。