池田大作の死で浮上した“深刻な問題”
池田氏の死によって、より深刻な問題が浮上している。小川氏は「今の創価学会員がやっている最大の仕事というのは、公明党の選挙の応援です。何のためにこの団体はあって、何のために選挙活動をしてるのか、ということもよく分からなくなってしまっている」と指摘する。
小川氏によれば、かつては「公明党の議員が当選すれば池田先生が喜ぶ」というシンプルな動機付けがあった。「外部から見たらちょっとお笑いだけど、内部の人は真剣だった」と、その純粋さが組織の原動力だったと説明する。
現在は熱心な活動家が高齢化し、2世・3世の若い世代は池田氏に会ったこともない。彼らにとって池田氏は「織田信長が偉いとか、そういう感覚の偉さ」でしかないという。
「組織はまとまりを失い、いずれ…」
小川氏は創価学会の今後について、「今後も現在の公明党を維持し、それを支える組織というあり方を続けるのであれば、支柱であった池田氏がいない以上、組織はまとまりを失い、いずれ崩壊に向かう」と厳しい見通しを示した。
唯一の活路として、小川氏は「宗教としての基本をしっかりした方がいい」と語る。「ここ何十年間、明らかに宗教団体としてのあり方をないがしろにしすぎて、何が教義なのかも分からない」状況を変え、純粋に仏教団体として再構築する必要があるという。
池田大作という絶対的なカリスマを失った創価学会。その巨大な組織が今後どのような道を歩むのか、日本の政治と宗教の関係にも大きな影響を与えそうだ。
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