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「側近には東大卒など、高学歴な人を好んで置く傾向が」
後継者問題の根本的な原因として、小川氏は池田氏の「学歴コンプレックス」を指摘する。池田氏自身に学歴があまりなかったことの裏返しで、「側近には東大卒など、高学歴な人を好んで置く傾向があった」と分析した。
現在の創価学会・公明党の指導層を見ると、東大出身の創価学会現会長・原田稔氏や主任副会長の谷川佳樹氏、東工大出身の斉藤鉄夫・公明党代表や、ゴールドマン・サックス出身の岡本三成議員など、エリートが多い。
小川氏は、「池田さんは叩き上げの人なのに、周りに配置したのは育ちが良すぎるエリートばかりだった」と指摘。その結果、「池田さんと同じスタイルで後継者になれる人は誰もいない。優秀ではあっても、カリスマ性を発揮できるタイプではない」という状況が生まれたと述べた。
叩き上げのカリスマが、皮肉にも自らのコンプレックスによってエリートばかりを重用し、結果として自分と同じタイプの後継者を育てることができなかった。池田大作という巨大な存在の功と罪が、ここに集約されている。
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