愛子さまと佳子さまの奮闘
国内でのご活動で経験を積まれた愛子さまにとって、ラオス訪問は満を持しての海外公式訪問デビューとなる。
ラオスへは直行便がないためか、アジアの他の国々に比べて日本からの観光客が少ない。一方で、SNS上ではアジア最貧国の一つといわれるラオスでの日本人男性による児童買春を示唆するような内容の投稿が見受けられ、外務省が6月に注意喚起を行っている。
愛子さまがラオスを訪問される2025年は「日ラオス外交関係樹立70周年」の節目である。皇室とラオスの交流は意外に多く、2012年には皇太子時代の天皇が公式訪問されて、メコン河を船上から視察されている。1999年には秋篠宮ご夫妻が公式に、また2010年には秋篠宮さまと眞子さま(小室眞子さん)が私的に訪問された。愛子さまは天皇や秋篠宮さまから話を聞き、下調べをされてからラオスに赴かれることだろう。
令和の皇室が国際親善で公式に海外訪問をする頻度は、天皇皇后が年に1回程度、秋篠宮ご夫妻、佳子さまも同じく年1回である。愛子さまもラオスを皮切りに、年に1度は海外に行かれるのではないか。
平成では、天皇皇后(現在の上皇ご夫妻)は多いときには年2回の頻度で海外訪問をされ、時には長期滞在をして近隣国を周遊されることもあった。皇太子さま(現在の天皇)、秋篠宮さまもそれにならっていた。平成後半には結婚前の眞子さまも年に1度、海外に出向かれていた。
ご療養が続く皇后さまは7月のモンゴル訪問の際も、歓迎式典や大統領夫妻主催の晩さん会、抑留者の慰霊などを除く一部の日程は「当日のご体調次第」(皇室担当記者)で、体調を考慮しながら対応されている。令和皇室での海外訪問は減っているため、愛子さまが加わることは大いに期待されているはずだ。



