「意外すぎた――」。
天皇家のご長女・愛子さま(23)にとって初となる海外公式訪問先の発表に、宮内庁関係者も本音を隠さなかった。
行き先は東南アジアの内陸国・ラオス人民民主共和国(以下ラオス)だ。
かねてより「愛子さまの初めての海外訪問は距離が近い、アジアのどこかではないか」(皇室担当記者)とささやかれていたものの、報道陣にも驚きをもって受け止められた。
目覚ましい2025年のご活動
愛子さまは、2024年3月に学習院大学を卒業後、4月には日本赤十字社に常勤嘱託職員として就職された。新入社員として残業もいとわず毎日のように出勤し、仕事を覚えることに没頭された。新生活に慣れるためか、昨年の外出を伴う公務は2度。さほど多くない。
ところが一転、2025年のご活動は目覚ましい。5月3日に「第23回世界災害救急医学会」の開会式に臨席し、初めて式典でお言葉を読み上げられたかと思えば、同月中旬には能登地震の復興状況ご視察で石川県へ。翌6月には天皇皇后両陛下とともに戦後80年にちなんだ慰霊の旅で沖縄県に足を運ばれている。9月6日から8日には、2泊3日で新潟県を初訪問され、7日に「防災推進国民大会」に出席されたほか、8日には04年の中越地震の被災地である小千谷市と旧山古志村(長岡市)を訪ねられた。
愛子さまが行く先々はどこでも大フィーバーが巻き起こる。小千谷市では市の中心部で愛子さまを一目拝見しようと多くの人が集まりすぎて、「金属探知機をあてていたら人をさばききれない」(県警関係者)と、予定されていた手荷物検査が急遽取りやめに。「愛子さま~」と呼びかける人々の群れの中で警察官がメガフォンを通して「分隊長、指示を出してください!」と叫び、汗を滴らせながら走り回るほどのフィーバーぶりだった。愛子さまが帰京のために新幹線に乗る長岡駅も、2時間ほど前から見送りの人であふれかえった。
愛子さまの表情を拝見していると、公務でのお出ましのたびに自信を深められているようにお見受けする。今年に入り公務と日赤の仕事を両立させるバランスをご自身なりにつかまれたのだと思う。



