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心理テストで分かった、夫の「欲求」
「寂しかったですか?」
私が尋ねると勇一さんは答えました。
「中学生くらいになると好き勝手出来るからいい、と思うようになりましたが、小さい頃は寂しかったですね。親と過ごした思い出ってほとんどなくて。特に私は母が大好きだったんですけど、甘える事が出来なかったな。家にいる時も母はいつも疲れていて、甘えようとしたら振り払われる事もあって。母と話した記憶はほとんどないんです」
心理テスト結果からも母親に対する強い愛情欲求が認められました。そして現在は、妻に対して「愛して欲しい」「優しくして欲しい」という気持ちが強まっている事も。
「コロナ前は本当に何の不満もなかったんです。妻とおしゃべり出来る時間が本当に楽しくて」
妻とのおしゃべりが楽しいという夫は多くはありません。それだけ、勇一さんが子どもの頃に抱えた孤独感、愛情欲求は強く、それを美由紀さんに満たしてもらっていたのでしょう。それならば、この夫婦はちゃんと関係を改善出来るはずです。