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実はケイトは逃げる機会を作るため、キャサリンと意図的に親しい関係を築いていた。彼女が好きだったイギリスのロックバンド、ダイアー・ストレイツのレコードを褒め、キャサリンが好みの映画「ランボー」を自分も大好きだと賛同し、さらには互いの親についても語り合った。キャサリンも彼女と気が合うと油断したのだろう、彼女はケイトの申し出にさほど警戒せず、鎖を外してしまう。
脱出した彼女は⋯
そのとき、偶然にもチャイムが鳴り、キャサリンが玄関に出向いた。夫婦と顔見知りの麻薬の売人が家を訪ねてきたのだ。
このチャンスをケイトは見逃さず、彼らが話している隙に寝室の窓から外に脱出。全力で逃げ助けを求めたのである。キャサリンは慌ててデヴィッドに連絡したが、時すでに遅し。通報を受けた警察が自宅に向かっていた。