「家庭では私の良き話し相手になってくれています」。記者会見での秋篠宮さまのこの発言を聞いて、私はすぐ、以上のようなことを思い出した。これから、悠仁さまは、成年皇族として公的な活動の幅を広げ、トンボ類などの研究もさらに専門的になるだろう。秋篠宮さまと悠仁さま親子は、良き話し相手として、素晴らしいパートナーとして、より一層、親密さを増すものと思われる。
40年ぶりの男性皇族の成年式
「長男の成年式に関係することですけれども、まず、私の中ではずっと小さいというイメージがあるんですね。その長男が、成年は去年終わっているわけですけれども、もう成年式ということになると、時の流れの速さを感じました。息子はかなり入念に成年式の準備をしていたようです。式自体と共に、その後、賢所でも参拝があり、(中略)所作などを何度も稽古していました。私はその期間の様子、それから成年式当日の様子を見ながら、大人になったんだなと感じました」
還暦を前にした記者会見で秋篠宮さまは、成年式を悠仁さまが無事に終えた感想などをこのように語っている。
今年9月6日、悠仁さまの成年式が皇居・宮殿などで荘厳に行われた。男性皇族の成年式は、秋篠宮さま以来、実に40年ぶりのことであり、その準備のため、悠仁さまは学業の合間を縫って、多忙な日々を過ごしたという。
「大人になったんだな」と感じた父の心境
「ずっと小さいというイメージ」を持っていた悠仁さまだが、賢所参拝の所作などを何度も稽古したり、成年式当日の様子を見るうちに、「大人になったんだな」と、つくづく感じたらしい。新しい視点から息子の素晴らしさを発見した、父親の深い感慨がにじみ出ていた。
「成長の様子というのは、同じ家に住んでいて毎日のように顔を見ていますので、連続的ですから、なかなか私として何が成長したというのは、よく分からないところがあります」
2023年11月の誕生日会見で秋篠宮さまは、当時、高校2年生だった悠仁さまについてこのように語っていたこともある。わずか2年間で、悠仁さまは大きく成長したのだろうか。そして、父親の息子への認識がこうも変わるものだろうか?
この“変化”を読み解くための、大きなヒントがある。


