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2歳のときに母親が亡くなり、父子家庭で育った。だが、父親はしつけと称して暴力を振るい、傘で叩いたり、窓から突き落としたりした。
6歳のときに父親が継母と再婚し、2年後に妹が生まれた。継母は妹ばかり可愛がり、白木に辛く当たっていた。父親の仕事の都合で住所を転々とし、親しく付き合う友達もいなかった。
高校卒業後は自衛官、検査技師などの仕事に就き、27歳のときには結婚して一男一女をもうけたが、すぐに離婚。この頃から酒に溺れるようになり、前回の事件を起こしたときはアルコール依存症と診断されていた。
懲役は⋯
だが、今回は被害者の証言で白木の供述はことごとく潰され、捜査側が取り調べで暴行した事実もなかったため、裁判所は「被告人の供述は自身に有利に働くものばかりであり、虚偽を述べている可能性がある。計画性までは認められないものの、アルコール依存症の治療も受けずに本件犯行に及んでおり、被告人が自身の性癖をコントロールする術を身に付けない限り、同種犯行に及ぶ危険性がある」として、求刑通り懲役13年を言い渡した。
