「私たちを召し使いとしか思ってない」家政婦が明かす芦屋セレブの素顔

 家政婦しか知らない、セレブの本当の姿もある。

「大金持ちだからといってきっぷがいいとは限りませんよ。その見極めは簡単。お歳暮やお中元の時期になるとわかります。だって、ケチな方は大量に届くお菓子一つすら、お手伝いさんにくれませんから」

 こう話すのは古希を迎えた婦人だ。彼女はもともと芦屋や苦楽園といった高級住宅街に住む富豪たちの家政婦をしていた。

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「ケチだからお金持ちになったと考えたほうがいいかもしれませんね。私たちを召し使いとしか思ってない奥様は、これっぽっちもくれないんだから。かといって、旦那様が気を回して私に取り繕うと、それに対しても怒る。本当に気難しいんです。自分から用がないと話すことなんてありませんよ。下手に触れば傷つくのは私ですから、用がないときは観葉植物みたいにじっとしているだけ(笑)。余計なことをしない。これが大切です。損するのは私ですから」

「生理用品がついたままのパンツを床に脱ぎ捨てて…」

 掃除や家事は自分の仕事と理解もしている。ただ、あまりにも度が過ぎる奥様に頭を悩ませていた……。

「家政婦がいると、極端な話、家の中では“息だけ”していれば良いと思ってるんですね。若くて綺麗なだけが取り柄で、後片付けができない。何もかも放りっぱなし。脱いだ服もそこら中にある。家の中では来客がいないと女性らしささえない。こちらは片付けるのが仕事ですが、恥ずかしくないんでしょうかね? 生理用品がついたままのパンツを床に脱ぎ捨ててお出掛けするんだから、どんな神経をしてるんだかね……」

写真はイメージ ©アフロ

 人がすべてやってくれると、片付けるという思考すらも止まってしまうようだ。

 化粧を始めると、コットンを平気で床に捨てる。綿棒もそうだ。何でも床に捨てる。家政婦がいないと、一日で部屋中がゴミだらけになるという。

「私が休暇をもらって再び戻ると、凄いってもんじゃない。部屋はぐちゃぐちゃ。ワインがこぼれて床にシミをつくっても掃除しない。大量のゴミが床に散らばっているんです。旦那様はゴミ箱に捨てていましたが、奥様がもうズボラを通り越している。大理石の床にゴミを放っていくんですよ。旦那様も強く奥様に言えない感じです。本当に疑問ですよ。どこでこんな作法を身につけたか本人に聞きたいと、何度思ったことか!」

 外見が派手に見える奥様ほど、だらしないタイプが多いという。