「富豪が住み豪邸が並ぶ関西屈指の住宅街」というイメージがある芦屋。しかし、実際のところ、どんな街なのかをよく知らない人は多いのではないだろうか。芦屋に住んできた人々、芦屋に住んでいる人々はいったいどんな生活を送り、どのようなことを考えているのか。
ここでは、芦屋の真実に迫ったフリーライター・加藤慶氏の著書『誰も知らない「芦屋」の真実 最高級邸宅街にはどんな人が住んでいるか』(講談社)より一部を抜粋して、芦屋に住むセレブたちの素顔を紹介する。(全4回の3回目/4回目に続く)
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「芦屋在住のインフルエンサーが美の競演をする」芦屋マダムに美容整形が人気なワケ
ここ数年、芦屋マダムにひそかに人気なのが美容整形である。
形成外科や皮膚科をしていた医師がもっと稼げるからと美容のほうに流れているようで、ここ十数年で急に増えた。
そもそも、芦屋市内の医療施設は2005年度に173施設あった。2015年度には209施設、2022年には228施設に増加、17年間で55施設も医療施設が増えた計算になる。医療施設そのものが増えているのだ。
「屋号に芦屋と入れて箔をつけたいようで、まずは芦屋市内に病院を開業して、成功したら大阪や神戸に分院を開業する計画、という医師が増えているとも聞きます。SNSの影響力が強くて、芦屋在住のインフルエンサーが美の競演をするので、手術を担当する美容整形のドクターは稼ぎまくり。芦屋在住のドクターは、かつては外科手術に自信のある名医と言われた方々が多かったんですけど、いま豪邸を建てるドクターは、美容クリニックを経営して財を成した人ばかりです。
さらに驚くことに、芦屋マダムのニーズだけでなく、聞けば、そのお嬢さんまでもが美容整形をする。それも高校時代の夏休みを利用する子もいるそうです」(芦屋市の住民)
