夜行バスなのに「まるで個室」 各社の豪華すぎるサービスとは?

 かつての高速バスと言えば、4列シートは当たり前。シートピッチ(席の間隔)も狭くて、リクライニングを倒すごとに気を使う環境で、体を休めることもできない――そんなイメージはすでに、一昔前のものとなりつつある。座席の種類が「4列シート」「3列シート」くらいしかなかった昔と違い、何種類ものシートを設定し、好みに合わせて選べるバス会社が増えてきた。

 例えば「VIPライナー」(「平成エンタープライズ」が運営)は、スライドするようにシートが倒れる「電動バックシェルシート」や、シートピッチが通常70~80センチのところ、約115~120センチの「デラックスシート」など6種類を用意。競合では、「WILLER EXPRESS」が、すっぽり体を覆う繭のようなシート「ReBorn」や、広めのシート幅に収納型テーブルがついている「Luxia」など7種類を提供している。

プライバシーを確保した座席「ReBorn」(WILLER EXPRESS公式サイトより)
カノピーなら、周囲を気にせずぐっすりと寝られる。安価な4列シートでも、最近はカノピー搭載の商品が増えてきた(筆者撮影)

 いずれの座席も昔の4列シートと比較して遥かに体を休められ、頭をすっぽり覆うカノピーがついていると寝顔を他人に見られることもない。加算運賃で数千円を取られるが、1万円、2万円のホテル代出費を考えれば、十分に許容範囲だろう。

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 また、VIPライナーでは発着場の近くに専用ラウンジを設けており、「さくら高速バス」も提携ラウンジでの休憩を有料提供するなど、乗車時間以外の「待ち環境」の充実も目を見張る進化を遂げている。

VIPラウンジ大阪の美容家電貸し出しコーナー(筆者撮影)

 なかにはドライヤーやカーラーなどの美容家電をレンタルできたり、フリードリンクやシャワーなどのサービスがあったり。停留所の立て看板の前で寒さに震えてバスを待つより、会社終わりにすぐ専用ラウンジに入って、ゆっくりバスを待つ方が、どれだけ体力的に助かることか!