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団体によっては、数カ月で受講修了というプログラムもあるようだが、UNLEARNでは、「何カ月/何年通ったら卒業」という区切りは設けていない。4~5年通う人は多く、なかには15年通い続ける人もいるという。
「『努力したから、自分は変わった』と言っても、それは自分の評価でしかありません。変わったかどうかを判断するのは、あくまでもパートナーです。もし言い争いが起こっても、互いに話し合い、理解し合うことで収束できるようになるところまでは持っていきたい。それには、被害者の協力や理解も必要です」と、中村教授は語る。
「もっと早く、自分の行為の意味に気づけていたら」というもどかしさが、のりすけさんにはある。家族の再生を願いながらも、内省と苦闘の日々は続く。
林 美保子(はやし・みほこ)
ジャーナリスト
北海道出身。青山学院大学卒。DV・高齢者などの社会問題に取り組む。2013年より日刊ゲンダイ「語り部の経営者たち」を随時執筆。著書に『ルポ 難民化する老人たち』(イースト新書)、『DV後遺症に苦しむ母と子どもたち』(さくら舎)などがある。
ジャーナリスト
北海道出身。青山学院大学卒。DV・高齢者などの社会問題に取り組む。2013年より日刊ゲンダイ「語り部の経営者たち」を随時執筆。著書に『ルポ 難民化する老人たち』(イースト新書)、『DV後遺症に苦しむ母と子どもたち』(さくら舎)などがある。
