日本バレーボール協会(以下、JVA)の川合俊一会長がJVA会長としての講演料を自身の個人事務所で受け取っていたことが「週刊文春」の取材で分かった。
川合といえば、バレーボール日本代表として1984年と1988年の五輪に出場。現役引退後はタレント業や解説業に勤しんできた。
代理店契約の見返りとして400万円の支払いを要求
2022年にはJVA会長に就任。その裏の顔を告発するのは、JVAと公式代理店契約を結ぶA社の経理担当者のX氏だ。「週刊文春」の取材に固い決意で口を開く。
「川合会長は弊社に公式代理店契約の見返りとして、協会を通さず『400万円』を会長個人に渡すようタカってきたのです」
川合がA社に金銭を求めたのは2023年のことだ。代理店契約の見返りとして、A社に「400万円」の支払いを要求した上、「講演料」という名目で正当な取引を装い、自身の個人事務所に振り込ませていたとX氏はその手口を証言する。
専門家は「特別背任罪に問われる可能性」指摘
企業ガバナンスに詳しい青山学院大学名誉教授の八田進二氏はこう指摘する。
「JVA会長として講演しているのであれば、報酬は個人事務所ではなく本来協会に支払われるべきもの。協会へ損失を与えたとして特別背任罪に問われる可能性があります」
川合本人に取材を申し込むと12月中旬に4時間にわたって説明を行った。
