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その結果、要介護率が50%を超えるのは、寒冷住宅群に住む人たちでは76歳の時。一方で、温暖住宅群に住む人が要介護率50%を超えるのは、80歳という結果になりました。
つまり、脱衣所の平均室温が約2℃高い暖かい家に住むと、健康寿命を4年も伸ばすことができるということのようです。
脱衣所が寒いお宅は、すぐにでも対策を取った方がいいということがわかります。
長生きするのなら、自由に好きな場所に行けて、好きなように動ける方がいいから、できるだけ健康に暮らしたい。
それは、人として自然な願いです。
食事や運動はもちろんですが、それと同じくらい「住まいの環境」が大切なのです。
次回、ヒートショック以外の「寒さ」に起因する健康問題と、具体的な断熱対策についてお話したいと思います。
高橋 彰(たかはし・あきら)
住まいるサポート社長/日本エネルギーパス協会広報室長/一般財団法人 ひと・住文化研究所理事
東京大学修士課程修了。リクルートビル事業部、UG都市建築、三和総合研究所、日本ERIなどで都市計画コンサルティングや省エネ住宅に関する制度設計等に携わった後、2018年に高気密・高断熱住宅の工務店を無料で紹介する「高性能な住まいの相談室」を運営する住まいるサポートを創業。著書に、『元気で賢い子どもが育つ! 病気にならない家』(クローバー出版)、『人生の質を向上させるデザイン性×高性能の住まい:建築家と創る高気密・高断熱住宅』(ゴマブックス)、『結露ゼロの家に住む! ~健康・快適・省エネ そしてお財布にもやさしい高性能住宅を叶える本~』などがある。
住まいるサポート社長/日本エネルギーパス協会広報室長/一般財団法人 ひと・住文化研究所理事
東京大学修士課程修了。リクルートビル事業部、UG都市建築、三和総合研究所、日本ERIなどで都市計画コンサルティングや省エネ住宅に関する制度設計等に携わった後、2018年に高気密・高断熱住宅の工務店を無料で紹介する「高性能な住まいの相談室」を運営する住まいるサポートを創業。著書に、『元気で賢い子どもが育つ! 病気にならない家』(クローバー出版)、『人生の質を向上させるデザイン性×高性能の住まい:建築家と創る高気密・高断熱住宅』(ゴマブックス)、『結露ゼロの家に住む! ~健康・快適・省エネ そしてお財布にもやさしい高性能住宅を叶える本~』などがある。
