真空ジェシカ、エバースを抑え「第2のバッテリィズ」になるか

 現在、『せやねん!』(MBS)のロケ企画やラジオ番組など関西メディアで露出が増加している豪快キャプテン。今のところ、「大阪・西成区を自転車で走行中、空から豚丼が降ってきた」といった強烈なエピソードを持つツッコミの山下が目立っているが、べーやんの面白さも徐々に浸透しつつある。

 例えば、べーやんは『MBSヤングタウンNEXT』(MBSラジオ)の中で、「東京って東海じゃないですか」と衝撃的な発言をしたほか、『マルコポロリ!』の激辛グルメロケでは進行役の山下に被せてしゃべり続け、カメラマンが一旦撮影を中断して注意しても「ボケかな?」と勘違いしているほどの天然ぶりだ。

 空気を読まない強心臓も持っている。今年の『M-1』決勝進出者発表会見では、マヂカルラブリー・村上から「優勝候補と言われ続けて(決勝に)いけない」状況だったときの心境を問われたべーやんが「ジラされ過ぎて、ジラされ過ぎて、本当に、困っちょ」と力こぶを見せるポーズをとって会場をザワつかせた。これには、毎年会見で悪ノリする真空ジェシカ・川北茂澄さえも絡むことはなかった。

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 また昨年、地元・広島で開催されたお笑いライブの中で、べーやんは「一昨年に一般の方と結婚しました」と報告。それだけでなく、サラリと「先日、第2子が誕生しました」と発表している。今年相次いだ令和ロマン・ケムリらによる“後出しの結婚発表”に先駆ける形ではあるが、ラジオ番組や単独ライブといった場でもないうえ、“第2子誕生”つきの報告は聞いたことがない。何かがだいぶズレているのだ。

 容姿を含めた山下のインパクト、べーやんの奔放なキャラクターが世間に認知されれば、昨年の『M-1』決勝をきっかけにブレークしたバッテリィズに続く人気芸人になる可能性もあるだろう。

 2組は、共通点や接点も少なくない。バッテリィズは“アホなツッコミ”のエースが脚光を浴び、豪快キャプテンは怒涛のツッコミを見せる山下で笑いを生む。大阪では実力を認められていたものの、全国区の知名度が低かった点も同じだ。

 べーやんは、バッテリィズと同期。長らくライブで共演する仲間であり、山下は今年からバッテリィズのエースとダブルヒガシ・大東翔生と3人でYouTubeチャンネル『集まれ!!ギャンしょいエース』をスタートさせるなど親しい関係性でもある。

 バッテリィズは準優勝となったが、果たして豪快キャプテンにはどんな結果が待ち受けているのか。本番が楽しみだ。

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