「回るもの、動くもの」を総合的に手掛ける電機メーカーとして、精密小型モーター開発・製造でシェア世界一を誇り、2025年3月期売上は1兆2938億円。今年9月、そんなニデックに不適切会計の疑いが浮上した。

 10月28日には日本取引所グループがニデック株について、内部管理体制の改善を求める「特別注意銘柄」に指定。同社株は急落し、ストップ安となった。さらに翌日には格付け機関ムーディーズ・ジャパンがニデックの格付けをA3からBaa1に引き下げる事態に発展。12月に入ってからも「文藝春秋」が元幹部による「先食い計上」証言を取り上げるなど騒動は収まる気配がない。12月19日には、創業者で代表取締役グローバルグループ代表の永守重信氏(81)が同日付で取締役などを辞任したと発表した。

 いったい、ニデックで何が起きているのか? 上場廃止リスクは? 創業者の永守氏の周辺で起きている出来事を含め実情を報じた記事を以下で紹介していく。

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