「膵臓学会でも最初は『何を言っているんだ』という感じでしたけど、今は発がんに関わる1番のトピックと言える問題となっています。ただ、一般的な医療機関ではまだまだこのことはほとんど知られていない。それが現状なのです」

星野仙一さんもクラスメイトも…

 高校時代、大学時代のクラスメイトの中にも、膵臓がんで若くして亡くなった友人がいた。駆け出し記者時代に散々怒られ、鍛えていただいた星野さんも、膵臓がんであっという間に亡くなってしまった。巨人の元投手で、原辰徳監督付き広報として公私にわたってお世話になった水沢薫さんも最後は肝硬変で亡くなったが、膵臓から転移した肝臓がんによるものだった。そうして身近で亡くなった人々は、みんな膵臓がんだと分かった時には、すでに手遅れな状態だったのである。

星野仙一氏は2016年7月に急性膵炎を発症したことをきっかけに膵臓癌であることが判明、その約1年半後の2018年1月に息を引き取った ©時事通信

「私のところには紹介状もなく、それでも『嚢胞があるがきちんと検査を受けられないので』とやってくる患者さんもいます」

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エコー検査を受けていなかったら…

 菊山先生が語るように、まずは嚢胞が見つかったら継続して萎縮が起きていないか、脂肪置換ができていないかをきちんと検査することが、0期発見のスタートなのである。