恋愛感情がない中で、どう「結婚」を決意したのか
――対面して、どんな話をされたんですか。
カイト 同居前は2カ月に1回のペースで会って、食事をしながら、結婚生活で求めることをいろいろと話しました。子どものこと、生活で譲れないこと、老後のこと、両親との関係性まで。「打ち合わせ」という感じです。「じゃあ、結婚できそうだね」とお互いに思えるまで話し合いを重ねました。
メイコ 3回目ぐらいの対面で、「入籍しようか」って話していたよね。「まず一緒に住んでみよう」となって、2021年の春に同居を始めました。
――話し合いや同居の過程で、友情関係を育んでいったのですか。
カイト 聞こえがいいので「友情結婚」というワードを使っていますが、実態としては「契約結婚」に近いかなと思います。友情関係を築いて結婚にいたったというより、「結婚生活の条件が合う」ことが優先でした。
メイコ 結婚における価値観が必ずしも一致していたわけではないのですが、お互いにすり合わせができたんですよね。どちらかに重い負担がかかることがなさそうだったので、「それならやっていけるかな」と思いました。
――とはいえ、お互いの人間性に惹かれた部分もあった?
カイト 初対面のときから、フランクで話しやすいなぁと思っていました。結婚相手と認識したうえで、あまり人に明かさない性的指向も話すので、まぁナーバスな状態で会うわけですよね。でも、メイコさんとは緊張感なく話せたので、良い印象を持ちました。メイコさんの前に掲示板経由で3人の女性とお会いしましたが、彼女たちとはギクシャクしてましたね。
メイコ 第一印象は「声が高い、声がでかい」ぐらい(笑)。楽しそうに生きている人だなって。私も緊張感なく、いつも通り会話ができたので、結果として相性が良かったのかもしれません。
カイト 結婚の条件が一致して友情結婚をしても、人間性が合わなくて結局離婚してしまうという人は少なくありません。僕らの場合は、フィーリングが合ったので運が良かったなと思います。
――結婚における具体的な条件は何でしたか。
カイト 僕は「子どもを持つ」、「寝室を分ける」、などが絶対条件でした。メイコさんは、「お互いのパートナーについて口出ししない」とも言ってなかったっけ?
メイコ それもあったかな。私はもう恋愛のパートナーを作るつもりはないので、今となってはどっちでもいいのですが。私も絶対条件は同じで、もう一つ「最低限の実家との付き合いをしてほしい」がありました。お互い住んでいる場所が近かったので、絶対条件さえ合えば、それ以外の障害はあまりなかったんですよね。
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